【書評】生き残る企業のコ・クリエーション戦略
GW中はもっと本が読みたかった、、、
どうも、kaitoです。
GW中に10冊くらい本を読みたかったのですが、実際に読めたのは3冊くらいでした。(決して忙しいアピールではなくずっとYou Tube開いてました)
そんなこんなで久しぶりに少し難しい本を読んでみたので書評します。
生き残る企業のコ・クリエーション戦略
本書は、現在または将来、経営者やマーケターになる方に読んでいただくのが一番いいのではないのかなと思いました。(まだバイトとインターンしか経験していない大学生が言うのも生意気ですが、、、)
「コ・クリエーション」という言葉に聞き覚えがある方はあまりいらっしゃらないと思いますが、簡単に訳すと「共同創造」という意味になります。
コトラーが提唱したマーケティング3.0に近しいものだと僕は捉えています。
本の内容は、様々な企業の「コ・クリエーション」を例として列挙し、その内容から重要であることを分析していくという構成になっています。
そもそも「コ・クリエーション」の考えでは、顧客と企業は互いにモノ・サービスの作り手と考えられています。
現代では、昔と違い製品主導ではなく、顧客の体験を重視し、そのための製品づくりやサービスの展開をしている企業が生き残り、自分たちのブランド力をひけらかしているような企業は、どのようにいい製品だとしても売上は伸びていません。
このことから「コ・クリエーション」の重要性が本書から実例を通じて学ぶことができ、「コ・クリエーション」実現のための手段を考えることができます。
僕が一番印象に残ったことは、「コ・クリエーション」を意識してモノ・サービスを立ち上げ、そのモノ・サービスが軌道に乗り業績が上がったとしても、次第に顧客優位ではなく企業優位になってしまい、最終的には破綻してしまうということです。
これは人間の習性なのか、これまでの企業の悪いところなのかはわかりませんが、「コ・クリエーション」を推進することによって成功を収めているはずなのに、だんだん焦点がずれていって気づかないうちに企業優位、すなわち「コ・クリエーション」の破綻が起こってしまうというものでした。
これはとてもおもしろく、実際にアルバイトやインターンでやってみても本当にこのようなことが起こっているので、何度も再確認する必要があります。
あとは、「コ・クリエーション」とは顧客と企業の関係だけでなく、社内や経営者間でも必要とされています。
社内でも、上司の発言のみの会議などはとても「コ・クリエーション」とは呼べませんよね。
本書の最後の方では経営者の「コ・クリエーション」にも触れているので気になった方はぜひ読んでみてください。これからの企業戦略に必要なものを確実に学びとれるはずです。