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【書評】「角川インターネット講座 (5) ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代」近藤淳也

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我らが近藤さんの書籍

どうも、kaitoです。

 

 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代

 この書籍では近藤淳也さんだけでなく他にも数名の方によって書かれているものになります。

後半に関しては人類が生まれもっている本能でのコミュニティ設計に触れているためかなり難しい内容になっていました。(確か京大のサルの研究をされている方)なのでこの本で僕が求めていたものは前半にありました。

実際の例を多く挙げて、どのようにネットコミュニティが広がっていったのかが詳しく書かれていたため、ある程度ネットを利用されたことのある方ならすらすらと内容が入ってくると思います。

なお、実際にネットサービスが立ち上がり、サービス拡大、サービスとしての完成を経るまでの流れもこと細かく書いてあるため、これからネットサービスを立ち上げようとしている方は読んだほうが良いと思います。

書評では、あまり内容に触れたくはないのですが一つ面白いものが記憶に残っているので紹介します。

今現在では、「食べログ」というサイトはみなさんが知らない土地で、おいしいものを食べようとなった時などに利用される方が多いと思います。しかし、実際にはサイト名の通り、「食べる+ログ(記録)=食べログ」というサイトなのです。さらに、サービス立ち上げ時のサイト紹介のサブタイトルは「みんなの食べるを記録に残そう」といったようなものでした(少し曖昧な記憶ですがこんなニュアンスでした)。ところが、今のサイト紹介のサブタイトルは、「ランキングと口コミで探せるグルメサイト」といった形になっています。このようにサイト立ち上げ時はどうしてもサイト内の書き手が少ないため書き手優先のフレーズを使い、その後サービス拡大を経てグルメ検索サイトへと変わっていったのです。これは開発側が意図してなったものかはわからないですが、実際に開発者側の意図することではない方向にサービスが変わっていくことも多くあります。ここで重要なのは、開発者側の信念を突き通してWebサービスを作り上げるのではなく、Webサービスはユーザーによって作られていくということです。この部分を間違えるとユーザーが定着せず、サービスとして終わっていくと学びました。

角川インターネット講座は全部で15巻あるのですが、全部読んでみたいと思いましたね。なんで1ヶ月前くらいにKindleでセールしてたのに買わなかったのかと悔やんでおります。

少しお値段は高い書籍ですが、読む価値は十分あるものだと思います。

おわり

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